太刀〈銘康次/〉 たち〈めいやすつぐ〉

工芸品 / 鎌倉

  • 康次
  • 鎌倉
  • 鎬造、庵棟、身幅広く中鋒、腰反高く踏張りあり。鍛えは小板目杢交じり、所々に墨肌地斑交じり、地沸つき、地斑映り立つ。刃文表は乱に丁子交じり、足葉よく入り、裏小乱足葉頻りに入り、中程上ほとんど二重刃となり、表裏とも小沸よくつき、所々に金筋かかる。帽子乱込み焼詰め、裏は二重のこころあり。彫物表二筋樋角止、腰に梵字、下に角止の剣形の櫃の中に梵字と倶利伽羅を、裏に棒樋に添樋、角止、棒樋の腰に素剣を浮彫にし、腰平らに毛彫の立不動を添えているが、表裏の添彫は後刻であろう。茎生ぶ、先栗尻、反りつき、鑢目大筋違、目釘孔一、佩裏目釘孔の下に太鏨大振りの二字銘。
  • 身長85.7 反り3.5 元幅3.6 先幅2.5 鋒長3.8 茎長25.0 (㎝)
  • 1口
  • 重文指定年月日:19311214
    国宝指定年月日:19550202
    登録年月日:
  • 宗教法人崇教真光
  • 国宝・重要文化財(美術品)

青江派の中でも最も長寸で、身幅が広く、豪壮な姿の太刀である。刃文も大小模様を入り交ぜた華やかなものである。本太刀は足利義昭が島津義久に送ったもので、長く薩摩の島津家に伝わった。

太刀〈銘康次/〉

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