歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 宋
東福寺開山円尓【えんに】(聖一国師、一二〇二~一二八〇)が博多に承天寺を建てるに際して、師に当る南宋の高僧無準師範【ぶじゆんしばん】(仏鑑禅師、一二四九歿)が径山【きんざん】から送った禅院の額字、牌字である。 のち、円尓が東福寺に移って同寺に伝来した。十九幅のうち額字二幅、牌字五幅は無準師範の筆、額字十二幅は宋代の名筆張即之【ちようそくし】の筆になり、南宋禅林の大字墨蹟の代表として、また禅宗寺院の額字、牌字のまとまった遺品として特に貴重である。
無準師範墨蹟〈山門疏/(絹本)〉
円尓関係文書
徳敷墨蹟〈尺牘/円爾宛〉