北海道大学農学部植物園・博物館 博物館本館 ほっかいどうだいがくのうがくぶしょくぶつえん・はくぶつかん はくぶつかんほんかん

建造物 近代その他 / 明治

  • 北海道
  • 明治 / 1882
  • 木造、建築面積269.18m2、二階建、北面下屋附属、鉄板葺、陳列棚を含む
  • 1棟
  • 北海道札幌市中央区北三条西八丁目北海道大学附属植物園内
  • 重文指定年月日:19890519
    国宝指定年月日:
  • 国立大学法人北海道大学
  • 重要文化財

博物館本館は、明治十五年北海道開拓使が札幌博物場として建てた建物で、同十七年札幌農学校に移管された。明治十九年、植物園として整備され、その後、事務所、門衛所などが建てられ、現在は北海道大学農学部の植物園・博物館として市民に開放され、親しまれている。
 博物館本館は、二階建で妻を正面にみせ、破風をハーフ・チンバー風の華やかな意匠としている。陳列棚も当初のものが現在も使われている。事務所は本館にくらべ簡素であるが、しっかりした建物で保存状況がよく、建物と同時期の机や棚等博物館の設備品が現存している。倉庫は博物館の収蔵庫で、本館とほぼ同時期の建物であるが、のちにマンサード屋根に改造している。門衛所は小規模であるが、正面を八角形平面とするなど意匠をこらしている。
 植物園の正門脇に建つ門衛所とともに博物館は、本館をはじめ事務所、倉庫など博物館に必要な建築群が現存しており、建築以来の機能を変えていない点でわが国ではもっとも古い博物館である。また設備品等も当初のものが保存され、建物、設備品とも設計図もあって貴重な存在である。

北海道大学農学部植物園・博物館 博物館本館

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