太刀〈銘包永/〉 たち〈めいかねなが〉

工芸品 / 鎌倉

  • 包永
  • 東京都
  • 鎌倉
  • 鎬造、庵棟、鎬高く、鎬幅広く、鋒中。鍛板目肌流れ柾交じり、地沸よくつく。刃文は匂い口やや沈み沸つよく、浅い湾、小乱れ、互の目交じり、表裏物打上二重刃となり、所々ほつれ入りのけあり。小足葉入り金筋かかる。帽子は浅く湾れて僅かに返り、表裏とも二重となり掃きかける。茎磨り上げ、先栗尻、原鑢目鷹の羽、目釘孔四、茎先に近く棟寄りに二字銘がある。
  • 身長73.0 反り2.7 元幅2.9 先幅1.9 鋒長3.0 茎長19.7 (㎝)
  • 1口
  • 東京都世田谷区岡本2-23-1
  • 重文指定年月日:19311224
    国宝指定年月日:19521122
    登録年月日:
  • 公益財団法人静嘉堂
  • 国宝・重要文化財(美術品)

大和手掻派の祖、初代包永の作とほぼ推定されるもので、包永作中白眉とされる。同作には生ぶ茎のものはほとんどなく、皆磨り上げとなっている。
本太刀は手掻派の特色が顕著に表され、刃文に一段と強く輝く沸がついた出色の出来である。

太刀〈銘包永/〉

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