塵芥集 じんかいしゅう

その他の美術  / 室町 / 東北

  • 宮城県
  • 室町
  • 1冊
  • 仙台市博物館 宮城県仙台市青葉区川内26
  • 重文指定年月日:20030529
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 仙台市
  • 国宝・重要文化財(美術品)

 『塵芥集』は伊達家一四代稙宗【たねむね】が天文五年(一五三六)四月十四日に制定した分国法である。
 書名の「塵芥」の意味は、世事万般の事項を規定した、和光同塵という吉田兼倶の唯一神道に由来する、謙譲と解するなどの諸説があるが、定まってはいない。
 稙宗は、法令を制定するに当たって、第一条に神社、巻末に起請文を置く構成など、体裁を武家法の始である貞永式目に倣っている。
 内容は、一七一か条からなり、第一条から七条まで神社、第八条から十五条まで寺院、第十六条から七十五条まで殺害、盗賊等の刑事法、第七十六条から九十一条まで土地法、第九十二条から一七一条まで売買、貸借、質入、婚姻、損害賠償等の規定をすこぶる周密に挙げている。特に刑事法が全条文の約三分の一を占め、他の分国法と比較して詳細を極めている点に特徴がある。
 本書の体裁は、藍地丸文繋唐花文金襴後補表紙を装した袋綴装冊子本で、題簽「塵芥集」が付けられ、五九丁からなる。本文は五六丁からなり、半葉およそ九行、一行二二字前後で書写されている。前遊紙一丁に「塵芥集」と首題がある。前文は一丁(表)、次に条目が五二丁(表)まで書き上げられている。五二丁(裏)に稙宗の花押があり、続けて伊達家評定衆起請文が五六丁(裏)まで付されている。巻末に後遊紙二丁(後補、斐紙)の一丁に伊達綱村の識語がある。
 起請文に連署する一一人のうち、現状では国分左衛門尉景広、中野上野介親時、冨塚近江守仲綱、浜田伊豆守宗景、牧野紀伊守景仲、牧野安芸守宗興の六人の花押が確認できる。いずれも筆跡に力がなく同筆と認められる。稙宗花押に…

塵芥集 じんかいしゅう

ページトップへ