工芸品 / 平安
従来安徳天皇の所用とされてきたものであるが、宮司野坂家に伝わる文書によると、承安、安元、治承の約十年間に後白河法皇、高倉上皇が参詣されるにあたり、その都度神宝が奉進されたことが知られる。なかでも、承安四年には公家装束一式が奉納されることが見える。これが現存する調度類であるかの当否はおき、これらの古神宝類が当社の大宮、中御前、若宮、客人宮の神宝として奉献されたことは確かであろう。(朱漆飾太刀箱二合、松喰鶴小唐櫃二合については国司佐伯景弘が寿永二年に調進したものである)
本宮御料古神宝類
古神宝類(阿須賀神社伝来)
松喰鶴蒔絵冠箱(旧阿須賀神社古神宝)