玳瑁装牙櫛 たいまいそうげのくし

工芸品 / 平安

  • 平安
  • 象牙製。蒲鉾型の駆使で、幅細長く、雄柱を太めに作る。峯および棟幅の部分両面に花文を表す。棟幅の花には、玳瑁を象嵌して、下に伏せた紅緑の彩文を透かし見せ、蔓は銅の細線を象嵌し、その間に珠文を金の鑢粉を混ぜた黒漆で描き表す。峯にも玳瑁を象嵌し、同様の手法によって葉状の文様を表す。その間にさらに珠文を染角を嵌め加えるが、現在は脱落している部分がある。
  • 幅10.1 高6.0 (㎝)
  • 1枚
  • 重文指定年月日:19510609
    国宝指定年月日:19530331
    登録年月日:
  • 道明寺天満宮
  • 国宝・重要文化財(美術品)

六種の遺物は中国唐から舶載したものと、本邦製作によるものとがあるが、いずれも中国、唐時代の様式を伝える遺例の少ないものである。これらは、菅原道真が薨じた後、氏寺である土師寺の住職であった姨覚寿尼に伝えた遺品といわれ、土師寺の後身である道明寺天満宮に伝えられた。

玳瑁装牙櫛

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