延暦寺 浄土院唐門 えんりゃくじ じょうどいんからもん

建造物 宗教建築 / 江戸

  • 滋賀県
  • 江戸中期 / 1666
  • 一間一戸向唐門、銅板葺
  • 1棟
  • 滋賀県大津市坂本本町、同坂本四丁目
  • 重文指定年月日:20160725
    国宝指定年月日:
  • 延暦寺
  • 重要文化財

延暦寺は天台宗総本山寺院で,境内は比叡山上の東塔,西塔,横川の三塔,山麓の坂本に展開し,元亀2年(1571)の織田信長による焼き討ち後,豊臣秀吉からの寄進を契機に諸堂が再建された。文殊楼は上層内部に仏堂としての構えをもつ二重門である。浄土院は開祖最澄を祀る一郭で,華やかな意匠の御廟や大型の拝殿など,開祖の廟所らしい荘厳な境域を創出する。四季講堂は伝統的な平面構成と近世的な装飾美を兼備した堂で,御廟拝殿とともに横川における元三大師信仰の中枢を担う。天海を祀る慈眼堂は重厚な趣の禅宗様仏殿で,坂本の中核をなしている。
これらの17世紀に三塔及び坂本で整備された堂舎群は,いずれも優秀かつ特徴的な意匠を備えており,比叡山全域における江戸時代前期再興の様相を示すものとして,高い歴史的価値を有している。

延暦寺 浄土院唐門

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