絵画 日本画 / 昭和以降
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鍋島直映
(1872~1943)
- なべしまなおみつ
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昭和18年 / 1943年
- 絹本着色
- 縦121.4cm 横53.3cm
- 1幅
- 佐賀県佐賀市松原2丁目5-22
- 公益財団法人鍋島報效会
侯爵鍋島直映は幼少期から日本画に親しみ、禎子夫人とともに、花鳥画を得意とした荒木寛友に学んだ。落款に「七二叟涛山」とあるが、「涛山」の号は関東大震災以後、侯爵鍋島家本邸となった渋谷松涛にちなむ。
富士山は直映得意の画題の一つで複数の作品が伝わる。本図は落款から昭和18年春に描かれたことが分かる。この年の暮れ松涛の自宅で72年の生涯を閉じる直前の最晩年の作である。