歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 鎌倉
金切箔散しの薄茶地丁子吹雁皮紙【ちようじぶきがんびし】と白茶地雁皮紙とを交互に継ぎ、金泥界線中に一紙二十六行、一行十七字に書写している。書風は温雅優美な和様の典型を示し、平安中期の代表的装飾経である。国宝観普賢経(根津美術館蔵)と一具のもので、もとは法華経開結十巻として書写されたものであろう。巻末には元和九年(一六二三)良恕親王の跋があり、行成筆と伝えているが確証はない。
無量義経(裝飾経)
観普賢経〈(裝飾経)/〉
無量義経・観普賢経