和妻 わづま

伝統芸能 その他

  • 選択年月日:19970527
  • 記録作成等の措置を講ずべき無形文化財

 「和妻」とは、西洋奇術に対する日本伝統奇術をいう。和妻は、近世に芸能としての確立をみるが、その起源は奈良時代に大陸から伝来した散楽の演目にまでさかのぼる。近世期には「手妻【てづま】」または「手品【てじな】」と称して、三都を中心に盛んに興行を行い、また解説書なども出版されるなど流行した。
 明治以降、流入した西洋奇術と区別するため、日本手品を「和妻」と称するようになるが、しだいに派手な西洋奇術に押され、和妻専門の奇術師は減少している。
 和妻の特色は、代表的演目である「紙蝶【しちよう】の曲」や「水芸」にみられるように、手先の技術と簡単な仕掛けを用い、囃子・口上にあわせて芝居がかりに演出する点にあり、トリックのアイディアを主とする西洋奇術とはその趣を異にするもので、日本の伝統的演芸として芸能史上重要な位置を占める。

和妻

ページトップへ