このフジが生育しているところは、スギ、ケヤキ、イタヤカエデなどの落葉樹にかこまれた不動堂の境内で、高さ22メートルのスギ、ケヤキなどにからまり、フジが生育している。
このフジは、根元より3幹に分かれ、3幹全体の根元の周囲は4.8メートル、主幹の根元の周囲2.7メートル、西支幹の根元の周囲1.45メートル、南支幹の根元は1.41メートルと最大級のフジに属する。
花ぶさは、わずか15センチ内外ではあるが、5〜6月の花期には、不動堂境内全体がフジの花でおおわれるなどその樹勢は旺盛である。
フジの老樹として、また巨木として代表的なものであり、学術上貴重である。