S50-5-129カンムリウミスズメ.txt: カンムリウミスズメは、ムクドリ大のウミスズメ科に属する海鳥で、夏羽はその名のとおり頭部に細長い羽が10〜12枚羽冠をなして生え、体の背面は灰黒色、腹面は白色である。ただし、のど、頸および腹側などは黒いが、冬羽ではこれらは白色となり冠羽も消失する。
繁殖地は、現在、静岡県下田沖の[[神子元]みこもと]島、三重県紀伊長島沖の耳穴島、伊豆諸島では式根島、三宅島、鵜渡根島のほか鳥島や福岡県博多湾沖の小屋島などに限られ、海岸の岩石と岩石のすき間や地中の穴などを利用して巣をつくる。冬期は、主に繁殖地付近の海のほか沖縄付近の海にまで広く分布する。
近年の離島ブームなどにより、その生息地は減少の傾向を示している日本固有の種でもあり指定となったものである。