無学祖元墨蹟 付衣偈断簡 むがくそげんぼくせき ふえのげだんかん

その他の美術  / 鎌倉

  • 無学祖元  (1226〜86)
  • むがくそげん
  • 日本
  • 鎌倉時代 / 1280
  • 紙本墨書
  • 縦36.2㎝ 横106.5㎝
  • 一幅
  • 東京都港区南青山6-5-29
  • 根津美術館
  • 重要文化財

無学祖元(1226〜86)が、一翁院豪(いちおういんごう)に嗣法の証として法衣を授け、その正当性を偈として詠み与えた墨蹟である。無学は中国臨済宗の無準師範(ぶしゅんしばん)の法を嗣(つ)ぎ、弘安2年(1279)に来朝。のち同5年(1282)、鎌倉円覚寺の開山となった。仏光(ぶっこう)国師の諡号がある。一方の一翁院豪は入宋して無準師範に参禅した経歴をもち、上野長楽寺に住持していた。江月宗玩(こうげつそうがん)の『墨蹟之写』によって、失われた偈の前半4行と、跋の1行目が補える。中国宋時代の書風を伝える名筆で、無学の遺墨の中でも出色の作である。

無学祖元墨蹟 付衣偈断簡 むがくそげんぼくせき ふえのげだんかん
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