絵画 日本画 / 鎌倉
本図は、聖徳太子の生涯を四面にわたって描く作品で、法隆寺に伝来し、明治11年(1878)に皇室へ献納され、戦後に東京国立博物館の所有となったものの一つである。太子一生の事績を年次を追って記述する『聖徳太子伝暦』から約70場面を選んで描くが、本図の特徴は太子の事績を四季によって分別し、春夏秋冬を四面に描き分けている点にある。鎌倉時代以降に数多く描かれる太子絵伝のうち、製作時期の判明するものとしてはもっとも古い作例であり、同時期のやまと絵の基準作として貴重である。
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綾本著色聖徳太子絵伝(絵殿旧障子絵)〈秦致真筆/(法隆寺献納)〉
秦致真
絹本著色聖徳太子絵伝
金銅匙〈/(法隆寺献納)〉