刺繡五髻文殊像掛幅 ししゅうごけいもんじゅぞうかけふく

工芸品 / 鎌倉

  • 奈良県
  • 鎌倉
  • 頭に五髻を、右手には智剣、左手には梵篋をのせた蓮茎をもつ通例の五髻文珠菩薩が、獅子に騎乗している図を刺繡で表している。本紙にあたる地は淡茶色の平絹地で、すべて刺し繡の技法を用い、獅子のたてがみと尾などの体毛は白と藍染糸を撚り合わせて繡い、胴は半返繡の技法で白・紅・赤・紫・浅黄染の色糸で表している。表層の一文字は神獣円文卍字繋文金襴、中廻は花文菱形繋文緞子で、当初の表装と考えられる。
  • 縦40.6 横24.8 (㎝)
  • 1幅
  • 公益財団法人大和文華館 奈良県奈良市学園南1-11-6
  • 重文指定年月日:19650529
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 近鉄グループホールディングス株式会社
  • 国宝・重要文化財(美術品)

ひきしまった図様、卓越した繡技で、地繡を施さず、像容のみ刺繡で表したもので、小品ではあるが繡仏中の傑作である。

刺繡五髻文殊像掛幅 ししゅうごけいもんじゅぞうかけふく

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