考古資料 / 弥生
鋳銅。全体に身の中央部より下方にかけて反りが大きく、両裾端が広がる安定した形態の銅鐸である。 やや幅広の鰭には、半円形の飾耳二箇づつが並んで身部の左右に三対あり、鈕には三箇所に飾耳を付すための座があるが耳はない。鐸身は裾幅を比較的広くし、上方には三条の横線で裾横帯、その上部に鋸歯文帯を鋳出する。身中央は横帯を三段に施して上下に分け、更に鰭に接して二帯、中央に一帯を縦におき、全体を四区分する。各帯の内には斜格子文を鋳出し、各区内に背中合わせの双頭渦文を縦に表す。
突線袈裟襷文銅鐸/愛知県名古屋市瑞穂区軍水町出土
袈裟襷文銅鐸
流水文銅鐸