万葉集巻第十五残巻(天治本) まんようしゅうまきだいじゅうござんかん

歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 平安

  • 平安
  • 1巻
  • 重文指定年月日:19830606
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 冠纓神社
  • 国宝・重要文化財(美術品)

 平安時代天治元年(一一二四)に書写されたいわゆる「天治本万葉集」巻第十五の残巻で、首尾を欠するが、八紙五十八首を存している。「天治本万葉集」は、平安時代書写の『万葉集』の一つとして文学史上に著名であるが、多くは断簡となっており、本巻は近時新出のもので比較的大部を残していて注目される。
 本文は真名本文と平仮名訓が並記されるが、長歌のうち二首には平仮名訓がなく、後筆の朱で片仮名傍訓、句切点が付され、また本文中には江本(江家本)、孝本(孝言本)等諸本による校合等の注記があり、『万葉集』研究上に貴重である。

万葉集巻第十五残巻(天治本)

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