硬玉製大珠 こうぎょくせいたいしゅ

考古資料 / 縄文

  • 縄文
  • 1箇
  • 重文指定年月日:19730606
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 個人
  • 国宝・重要文化財(美術品)

表裏側面をていねいに整形した典型的な鰹節形大珠で、上端は丸味をもち、下端は少しとがっている。全体を美しく研磨し、中央断面は楕円形を呈する。表面の色調は緑色と白色が入りまじり、裏面は緑色少なく白色の部分が多い。孔は中央よりやや上に穿孔されている。
 縄文時代中期には硬玉製大珠が盛行するが、北陸地方から中部、関東地方に濃密に分布する。特に富山県地方の出土例は多い。これは硬玉の原産地である新潟県青海川、小滝川に近いからであろう。本大珠は現在発見されているうち最大であるばかりでなく、攻玉的にも優れ、保存状態も良好である(本誌新年号参照)。

硬玉製大珠

ページトップへ