この芸能は、大阪市住吉区住吉町の住吉大社の祭(六月十四日)のおり、宮司以下各神職、八乙女、植女、御稔女(みとしめ)、稚児、風流武者、下植女、住吉踊などが行列を整えて、神田に参進し、田の中央に張り出した仮設舞台上で、植女から下植女が早苗を受け取り、神田で植付けをする。
その間、舞台と田のくろとで八乙女による田舞、風流武者が紅白に分かれ、陣鐘・太鼓・ほら貝を鳴らしながら六尺棒を打ち合う棒打合戦、長柄の傘を開いて持つ音頭取の歌につれ、菅笠をつけた僧形の子供たちが、団扇を打ちながら傘のまわりを踊りまわる住吉踊等がある。
この種の芸能の中で、規模が大きく代表的なものである。