史跡
大字大谷の地域にあり、丘陵の東面の傾斜地に営まれた登窯である。天井部は失われたが、焚口部・煙出し部をそなえており、総長約7.75メートル、幅中央部にて約1.10メートルのかなり大きい挾長の形式をなしている。窯の主体部の床面は13段よりなる階段をなし、各段の上縁部及び壁面には平瓦を固着させている。この種の平瓦は窯の南側壁の上部又は焚口部の入口にも利用されており、この瓦窯の構築上の特色を示している。奈良時代後期の頃の瓦窯跡として重要である。
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