立山に源を発する称名川が、弥陀ヶ原の溶結凝灰岩層をV字型に深く浸食したいわゆる称名下廊下の末端の断崖にかかっている。その落差は約350メートルで、上部から40、58、92、126メートルの4段から成り、それらが連続して1条の巨瀑となっている。立山の信仰と密接な関係をもって古くから知られて来た名瀑であり、豪壮雄大な景観は、他に類例をみない。また浸食地形としても独自の特色をもっている。
上流部の水量の多いときにはその左岸側の断崖に高さ500メートルのハンノキ滝が現出する。
わが国最大の瀑布である。