その他 工芸品 / 明治
蕾や満開のさまをあらわした、本物と見まがうばかりの菊花は鼈甲製。花や茎、葉とで模様の異なる鼈甲を効果的に用い分けている。土はメノウ石。木製の鉢には金平蒔絵で菊折枝と小葵模様をあらわしている。明治39年(1906)4月18日、 皇后(昭憲皇太后)が沼津御用邸より御帰りの際に天皇へ献上された棚飾である。その後、明治天皇の御遺物として大正元年12月29日に朝香宮第一王女 紀久子が拝領し、昭和6年に13代鍋島直泰へ降嫁する際に婚礼調度として持参している。
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鼈甲製春蘭棚飾 鉢蒔絵菊花模様
雌雄小禽入金色鳥籠
巌に双鶏置物