葡萄芒蒔絵硯箱 ぶどうすすきまきえすずりばこ

工芸品 漆工

  • 日本
  • 江戸時代前期
  • 木製漆塗
  • 24.0×23.0×5.5cm
  • 1

この硯箱は方形、四隅の丸い被せ蓋造りで、甲が盛り上がった形をもつ。蓋表は、黒漆塗りに、葡萄を切金で、葉を金蒔絵で施している。左上方から斜め下方へ向かう葡萄図は、絵画的な自由さを失わず、見事に意匠化されている。蓋裏は、鉛の金具であらわした月が、芒の群れとともに表現され、散らされた梨子地の蒔絵を背景にして秋の詩情を奏でている。

葡萄芒蒔絵硯箱 ぶどうすすきまきえすずりばこ

ページトップへ