金林寺薬師堂 こんりんじやくしどう

建造物 宗教建築 / 室町

  • 高知県
  • 室町後期 / 1401-1500頃
  • 桁行三間、梁間四間、一重、寄棟造、銅板葺
  • 1棟
  • 高知県安芸郡馬路村馬路
  • 重文指定年月日:20020523
    国宝指定年月日:
  • 金林寺
  • 重要文化財

金林寺は,高知県東部の山間部にあり,高野山真言宗に属する。創立は平安時代後期に遡ると考えられ,地域の信仰の拠点であった。
 桁行3間,梁間4間で,内部は外陣と内陣からなる。屋根は寄棟造,銅板葺で,建築細部は室町時代中・後期の様式をよく示している。
 内部にある厨子は,露盤天板裏面の墨書から永正15年(1518)のものと判明する。
 金林寺薬師堂は垂木を用いず板軒とする珍しい手法で,優美な外観をもち,簡素ながら檜,杉の良材を用いた上質なつくりに特徴がある。
 四国中・南部において16世紀初頭以前に遡る数少ない例として貴重であり,この地域の建築文化の成熟を示す遺構として,価値が高い。

金林寺薬師堂 こんりんじやくしどう

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