おろごめ おろごめ

民俗 無形民俗文化財

  • 鹿児島県
  • 鹿児島県垂水市柊原地区
  • 垂水市指定
    指定年月日:20120209
  • 無形民俗文化財

 おろごめは旧暦五月五日(現在は新暦月遅れの六月五日)早朝に行われる。数日前から子供達が集まって,海浜に苙[(七尺=約2.5m四方)の角型で深さ五尺(約1.5m,一方に三尺幅の入口を作る)]を掘る。
 六年生がオヤガシラ ,五年生以下はコガシラとなり,当日は未明(午前3時頃)に起きて集落ごとに集合する。松明で道を照らし,「荒馬引き出す馬合戦」「子馬引き出す馬合戦」と書かれた幟旗を持ち,ホラ貝を吹きながら山に登り,一番頂上に陣旗を立て苙に下ってくる。
 苙に着くと,皆六尺フンドシ一枚の姿になり,苙に入る。小学校五年生以下が駒となり,小学校六年生のオヤガシラがそれを捕まえて苙の「おろんくち(入口)」に引き出そうとする。コガシラはオヤガシラを入口以外の砂壁から担ぎ上げようとする。互いに「蹴ったり」「たたいたり」「耳を引っ張ったり」(耳を引っ張れるのはオヤガシラだけ)してやっと どちらかが全員を連れ出すと勝負がつく。
 父兄の応援の下,2・3回勝負が繰り広げられる。

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