絹本著色尊勝曼荼羅図 けんぽんちゃくしょくそんしょうまんだらず

絵画 / 鎌倉

  • 鎌倉
  • 1幅
  • 重文指定年月日:19820605
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 総持寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

尊勝曼荼羅は、息災・増益等を祈って行われる尊勝法の本尊で、不空訳の「仏頂尊勝陀羅尼儀軌」及び善無畏訳の「尊勝仏頂修瑜伽法儀軌」などに説かれる。前者は大日如来を中心に八大菩薩をめぐらしているが、後者は八大仏頂をもってこれに代えている。本図は、この後者によるもので、大日如来の印相が智拳印にかわるほか、おおむね像容は同書巻上画像品に説く通りである。既指定の諸本もみな本図と同様で、この形式が最も一般に流布したものであることがうかがわれる。本図はその画風よりみて、製作の時期も鎌倉中期を下らず、諸本の中の最古本と目される。

絹本著色尊勝曼荼羅図

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