紙本著色白衣観音図 しほんちゃくしょくびゃくえかんのんず

絵画 日本画 / 室町

  • 室町
  • 1幅
  • 重文指定年月日:20090710
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 東福寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

しぶきを上げる波濤の中から立ち上がる岩の上、両手を腹前で禅定印に結んで結跏趺坐する正面観の白衣観音を描く。画面左には善財童子が岩上で観音に向かって合掌し、右には海中から半身を表す龍が描かれる。古来、寺伝で明兆(1352~1431)筆とされてきた。 岩や雲、波濤などが力強い水墨表現で描かれ、全体的な画面構成も構築的である点で、室町時代の仏画としての特色が顕著であり、同時代の多様な白衣観音図の中でも、ひときわ規模の大きな作品。

紙本著色白衣観音図

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