竜胆瑞花鳥蝶文扇箱
りんどうずいかちょうもんおうぎばこ
工芸品 / 平安
- 島根県
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平安
- 檜の剥板と身の合口の立挙、蓋側面は割竹をもって開扇状につくった箱。蓋縁には角面取を施し、甲面にはわずかに肉をもたせる。箱の内外全面に黒漆を施し、緑青粉彩で蓋の甲面の三隅と開扇形の弧形面の中央に竜胆唐草の団窠文と宝相華唐草団窠文を図し、中央には五羽の尾長鳥の回転文を表す。身側面には、上向蝶を中心に五ひきの内向舞する蝶を描く。
- 総高7.4 長36.0 側面長34.3 蓋高1.8 身高5.0 (㎝)
- 1柄
- 島根県立古代出雲歴史博物館 島根県出雲市大社町杵築東99-4
- 重文指定年月日:19660611
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 佐太神社
- 国宝・重要文化財(美術品)
剥目を残した剥板造りの素朴な技法や粉蒔きで表現した図様には古雅な趣がある。開扇形の檜扇箱は類例がない貴重な遺品である。檜扇と共に神殿に篭められた古神宝である。