彫刻 能楽 / 江戸
行方知れずの我が子を捜す、危うげな母親の面持ちを表す。くすみのない美しい彩色と造形の柔らかさにより、温かみのある女性の面差しが表れている。額の打痕や左頬の疵は本歌を忠実に写したもので、この面の本面が金春宗家伝来の著名な曲見であることを物語っている。面裏には「出目洞白」の焼印を捺す。
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深井
般若
老女