S50-1-011[[仲泊]なかどまり]遺跡.txt: 仲泊遺跡は、沖縄本島西海岸、那覇市と名護市のほぼ中間、海に突出した海抜約30メートルの小丘陵にある。この丘陵の東崖面に貝塚が2地点あり、そのうちの一地点から沖縄貝塚文化期に属する岩陰住居跡が発見された。この住居跡は、崖面から突出した巨岩下の間口約8メートル、奥行約4メートル、入口の高さ約2メートルの岩陰部分にいとなまれたもので、石組の炉跡が確認されている。
さらに、この丘陵上を横断するかたちで、幅約3メートルの石灰岩を敷設した道路跡が検出された。首里王府時代の本島西海岸沿いの主要道路の一部であって、丘陵横断部をとくに堅固に施設したものとみられる。明治末の国道開設にともなって廃道となったもので、現存する数少ない首里王府時代の道路遺構である。