脱活乾漆像残欠

彫刻 / 奈良

  • 奈良
  • 重文指定年月日:19790606
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 秋篠寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

昭和十一年に本寺帝釈天【たいしやくてん】像を修理した際、像内から発見されたもので、断片は麻布五~六枚を重ね、その上に木屎漆【こくそうるし】を厚さ約一センチ程盛り上げて塑形し彩色を施している。最大の断片にみる条帛や天衣の文様は切金・繧繝【うんげん】彩色を交えた華やかなもので、伸びやかな肉取りと共に奈良時代後期の様式をよく示している。心木の大きい方は頭部を欠くがほぼ完存しており、乾漆断片と共に当代の脱活乾漆技法を知る上で欠くことのできない資料である。

脱活乾漆像残欠

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