工芸品 / 南北朝
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信国
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南北朝
- 平造り、三つ棟、身幅広く寸延び、重ね薄めに僅かに反つく。鍛小板目、所どころに大板目交じり、総体に肌よく約み、地景入り、地沸よくつく。刃文湾れに小乱交じり、刃寄りに飛焼頻りに現れ、総じて沸つよく荒めの沸交じり、砂流金筋かかり、帽子乱込み、表小丸、裏尖りごころにやや長く返り、掃かけ荒沸つく。彫物表に筋樋掻流し、裏刀樋の中に素剣の浮彫、腰に添樋。茎生ぶ。先深い栗尻。鑢目勝手下がり、目釘孔一。
- 身長36.6 反0.6 元幅3.2 茎長10.0 (㎝)
- 1口
- 重文指定年月日:19550622
国宝指定年月日:
登録年月日:
- 個人
- 国宝・重要文化財(美術品)
信国は数代あり、初代は相州貞宗に学び、最もよく師風を伝承すると伝えられる。本短刀でも地刃、彫刻など、まさに貞宗の作風を彷彿させる。有銘信国作中、最高の技を示し、地刃共に健全である。