黒漆小太刀〈中身銘有次/〉 くろうるしこだち〈なかみめいありつぐ〉

工芸品 / 鎌倉

  • 鎌倉
  • 拵 柄は木地を出し、鞘は木地に薄韋包み、錆下地黒漆塗。冑金、俵鋲。足金物、責金具などは銅製鍍金。鐔は変形本瓜形、銅製鍍金。縁および鎖鑰地金具を欠失。

    刀身 鎬造、庵棟、反りやや浅く、中鋒。茎は生ぶ、先栗尻、鑢目大筋違、目釘孔一、佩裏目釘孔下の中央に大きく二字銘。
  • 拵 総長36.3 反1.8 柄長9.0 鞘長27.3 鐔(縦)2.2 (横)1.6  
    刀身 身長22.0 反0.6 元幅1.3 先幅0.8 茎長8.5        (㎝)
  • 1口
  • 重文指定年月日:19720530
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 滝尻王子宮十郷神社
  • 国宝・重要文化財(美術品)

小形の太刀で、胄金・脚金物・責・鐺とも金銅製で、製作がきわめて優れている。鞘は韋包で黒漆を塗り、柄には俵鋲を打っている。刀身は錆身であるが姿よく、しかも備中国古青江有次の在銘である。このような小太刀は巖島神社の古神宝中にある以外には知られるもののない稀有な作例である。

黒漆小太刀〈中身銘有次/〉

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