短刀〈朱銘貞宗(名物伏見貞宗)/本阿(花押)〉
たんとう〈しゅめいさだむね(めいぶつふしみさだむね)/ほんあ(かおう)〉
工芸品 / 鎌倉
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貞宗
- 兵庫県
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鎌倉
- 平造、三つ棟、僅かに反る。鍛板目、地景頻りに入り、地沸よくつき冴える。刃文小湾れ互の目交じり、匂口冴えて小沸厚く、砂流金筋かかる。帽子僅かに乱込み、僅かに掃きかけて先小丸。彫物表梵字-素剣-鍬形、裏梵字、腰樋。茎生ぶ、先僅かに切り詰め、鑢目筋違、目釘孔三、表裏に銘。
- 身長30.2 反り0.2 元幅2.6 茎長9.4 (㎝)
- 1口
- 兵庫県西宮市苦楽園三番町14-50
- 重文指定年月日:19380704
国宝指定年月日:19540320
登録年月日:
- 公益財団法人黒川古文化研究所
- 国宝・重要文化財(美術品)
相州正宗の子、貞宗の作で同工の一作風を代表する傑作。穏やかなのたれに小互の目を交え匂口の明るく冴えた刃文は、父正宗を思わせる。『享保名物帳』に所載する伏見定宗がこれで、もと江州水口加藤家に伝来のものであるが、その号の由来は不明である。朱銘は本阿弥光温が入れたものである。