絵画 / 室町
本図は瀟湘八景の各景観を四季山水屏風の構成の下にとりいれたもので、筆者を相阿弥と伝えている。広々とした景観の構図法や土坡の重なり、皴法や点苔の打ち方、遙かな遠山にかかる滝の形など、大仙院旧襖絵瀟湘八景図にきわめて近く、制作時期も画風よりみて大仙院襖絵に次ぐ室町時代後期と思われる。阿弥派八景屏風の典型として珍重される作品である。
瀟湘八景図
是庵(子建寿寅)
秋冬山水図屏風
伝周文筆
紙本墨画瀟湘八景図〈相阿弥筆/〉
相阿弥