民俗 無形民俗文化財
筑波郡伊奈村の愛宕神社の宵祭に行われ、高岡地区では旧七月二十三日、小張地区では八月二十四日である。地上五間ないし八間の高さの所に綱を張り、それに仕掛花火をつけた人形を吊って、太鼓、鼓、笛の囃子につれて動かす。薬発傀儡(花火仕掛けの人形芝居)とでもいうべきもので、「三番叟」「花咲爺」「安珍清姫」などの演目があり、劇的な場に進んだところで花火がパッと開く。愛宕神を迎えるに際しての花火献上に、人形芝居が結びついたものと伝えられ、巧みな綱さばきと仕掛花火の妙は他に類例の少ないものである。
綱火
薩摩の水からくり
岩戸新伝流 花火秘書