北野経王堂一切経〈応永十九年書写/(内補写経二百三十二帖)〉 きたのきょうおうどういっさいきょう

歴史資料/書跡・典籍/古文書 その他 / 室町

  • 室町 / 1412
  • 5048帖
  • 重文指定年月日:19810609
    国宝指定年月日:
    登録年月日:
  • 大報恩寺
  • 国宝・重要文化財(美術品)

 この一切経は、応永十九年(一四一二)北野経王堂の覚蔵坊増範が発願、勧進僧となり、経王堂において三月十七日から八月十五日に至るおよそ五か月の短期間に書写した勧進一切経である。現存総数は五千四十八帖で、うち当初の応永書写経は四千八百十六帖、室町時代後期の補写経八十二帖、江戸時代補写経百五十帖を併せ存している。
 書写には東は越後・尾張から、西は肥前・薩摩まで、二十五か国、二百余人の僧俗が参加しており、完成後は北野神社境内の輪蔵に納められた。
 本経は、北野一切経会あるいは謡曲「輪蔵」で、洛中の人々に親しまれた一切経として知られている。

北野経王堂一切経〈応永十九年書写/(内補写経二百三十二帖)〉

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