岩屋熊野座神社 鳥居 いわやくまのざじんじゃ とりい

建造物 宗教建築 / 江戸

  • 熊本県
  • 江戸中期 / 1701
  • 石造両部鳥居
    柱に元禄十四辛巳年三月吉日の刻銘がある
  • 1基
  • 熊本県人吉市東間上町
  • 重文指定年月日:20021226
    国宝指定年月日:
  • 岩屋熊野座神社
  • 重要文化財

岩屋熊野座神社は,人吉城の南方に位置している。鎌倉時代以前に草創されたと考えられる。社地の西端に鳥居を構え,長い参道が続き,境内は前面に広場を取って拝殿と覆屋が建っている。
 本殿三棟は,いずれも一間社流見世棚造の小型の社殿で,覆屋内部に並んでいる。中央殿と左殿は,構造手法や様式から見て天正年間の建立と推定される。右殿は,拝殿や覆屋などとともに,享保12年(1727)の建立と考えられる。鳥居は石造の両部鳥居で,元禄14年(1701)の建立である。
 岩屋熊野座神社は,三棟の本殿を覆屋内におさめた独特の構成になり,これを中心に社殿がまとまって残り,高い価値がある。
 とくに本殿の細部は地方的特色を強くあらわし,九州地方における中世に遡る神社本殿の意匠,技法を知る上で,貴重である。

岩屋熊野座神社 鳥居 いわやくまのざじんじゃ とりい

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