朝日豊年太鼓踊 あさひほうねんたいこおどり

民俗 無形民俗文化財

  • 選定年月日:19741204
    保護団体名:朝日豊年太鼓踊保存会
  • 記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財

 この芸能は、滋賀県坂田郡山東町大字朝日に伝えられているもので、旱魃【かんばつ】時に踊ることを本旨としている。
 雨乞祈願と降雨による感謝のための踊で、朝日町の岡神社、八幡神社の境内で踊られる。羽織・袴の音頭と笛方、褄折笠・襦袢・縞の軽棧【かるさん】を着し、背に金銀の御幣を負った太鼓(胸に)と鉦の踊り子、長襦袢に襷がけの子供の瓢振【ふくべ】りがおり、音頭、笛、踊り子の太鼓・鉦による歌と囃子で、雨乞歌や御礼踊歌につれて踊り子が振り美しく踊る。
 雨乞いの踊は、「行囃【おこない】子」で踊庭に入り、「道行囃子」で輪をつくり、「場ならし曲」で打切り、「道行」の歌になり、「多良福」「烏飛」の曲があって、神社の周囲を「雨乞歌」をうたいながら巡る。
 御礼踊は、右の雨乞踊の後、綾の踊が行われる。この踊になると瓢振りが「穂かわせ」の曲をうたいながら踊り回る。これがすむと「綾の本歌」「綾の居囃子」が畳二枚の上で行われる。次に「新車の囃子」となって、「立拍子」「信楽の囃子」で終る。

朝日豊年太鼓踊

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