小千谷縮・越後上布 おぢやちぢみ・えちごじょうふ

工芸技術 染織

  • 指定年月日:19550512
  • 重要無形文化財

新潟県の越後地方は古来上質の麻織物を産し、中世には京都・大阪方面へ相当量の移出があったと思われ、江戸時代に至って幕府への上納も行なわれた。この時代以降原料の苧麻【ちよま】は会津地方に産する良質のものを使用し、またそれまでの平織【ひらおり】に工夫を加えた縮【ちぢみ】も作られるようになり、生地を薄く軽くつくる技術の向上がみられる。これには越後地方の雪と湿度が大きな生産条件であった。 これらの技術は、雪国としてのこの地方文化の特質を有するとともに、このように原料から加工技術の全般にわたって純粋に古法を伝えているものはまれであり、貴重な存在である。

小千谷縮・越後上布 おぢやちぢみ・えちごじょうふ
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