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馮子振墨蹟は、元代の文人馮子振が、わが国の入元僧放牛光林の法器を賞して与えた語。馮子振は文人であるが、中峰明本・古林清茂など元代の代表的禅僧との交わり深く、またわが国入元僧との交渉もあって、その墨蹟が数点伝存している。放牛光林はこの後建仁寺第三十二世を嗣ぎ、南禅・天龍寺にも歴住した。 (溪西広沢墨蹟、月江正印墨蹟、馮子振墨蹟の三件は、いずれも日中禅宗交渉史上の貴重な遺品である。)
馮子振墨蹟 与放牛光林語
馮子振筆
古林清茂墨蹟〈与無夢一清偈/泰定四年至節後三日〉
月江正印墨蹟〈与楚雙峯偈語/至正三年二月十八日〉