白地青海波紅葉模様摺箔 しろじせいがいはもみじもようすりはく

染織 能楽 / 江戸

  • 江戸中期・18世紀
  • 丈143.5 裄73.0
  • 1領
  • 渋谷区千駄ヶ谷4-18-1 国立能楽堂
  • 収蔵品番号 NS34
  • 未指定

 紗綾地文の白綸子地に銀箔で青海波模様を摺表し、紅葉を紅、藍、萌黄、浅葱、黄で染表し、さらに葉脈や茎は墨や銀泥で描表された摺である。線描や彩色の暈しに、当時の工人による繊細で優しい筆のタッチを見ることができる。
 類品に「白地青海波に紅葉文縫箔」(徳川美術館蔵)があるが、腰から上の紅葉の半数ほどを金の摺箔や、色鮮やかな絵緯で刺繍しているところが異なる。
 本摺箔には近代の畳紙が附属し、「池田侯傳来/綸子摺箔青海浪紅葉能衣裳」との墨書があるが、売立目録等では確認できず、備前国岡山藩主・池田家か因幡国鳥取藩主・池田家だったのかは特定できていない。
 徳力富吉郎『名作能衣裳』(有秀堂 1937年)にも図版が掲載され、古くから名品として知られた能装束である。

白地青海波紅葉模様摺箔 しろじせいがいはもみじもようすりはく

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