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『貞元新訳華厳経疏』は、華厳宗第四祖である唐の澄観(737~838)による般若訳華厳経の注釈書で十巻からなる。本巻は、刊記によれば、高麗の義天(1055~1101)によって寿昌元年(1095)に刊行された経典であることが知られる。本巻は、『華厳経随疏演義鈔』(重要文化財)とともに伝本稀な高麗版の一本で、首尾を完存する精刻本として東洋印刷史上極めて貴重な遺例である。
写経断簡「大方広仏華厳経 世主妙厳品第一之五 / 伝 東寺伝来」
高麗版華厳経随疏演義鈔
版経断簡「大方広仏華厳経 十地品二十二之二」