S47-5-178大山貝塚.txt: 那覇市の北東約10キロ、沖縄本島西海岸にのぞむ丘陵上にある。海岸沿いの狭い平地からゆるやかに丘陵斜面を登りつめると、巨岩が立ちはだかるように連なっている。遺跡はこの巨岩下のテラス状の平地にある。
昭和32年に実施された発掘調査では、貝層は約50センチの堆積となっており、石器・土器・骨製品などが出土している。出土の土器は、荻堂・伊波貝塚出土品とくらべて、型式的に後のものが主体で、層位的にもほぼこのことは確認されており、それは現在南島先史土器のうち大山式土器として標式になるものとされている。