牛伏寺銅板線刻十一面観音御正体 ごふくじどうばんせんこくじゅういちめんかんのんみしょうたい

彫刻 金属像

  • 不明
  • 長野県
  • 鎌倉時代 / 1333
  • 銅板線刻
  • 1面
  • 長野県松本市大字内田2573番1
  • 松本市指定
    指定年月日:20150707
  • 宗教法人牛伏寺
  • 有形文化財(美術工芸品)

円形に裁断した銅板に十一面観音像を線刻した御正体で、上方の左右に小さな吊耳(鐶)を付けて奉懸を意図したことがわかる。つまり、形式的には、鏡の鏡面に仏教の尊像や神像を表す「鏡像」から「懸仏」に至る中間的な様相を示した遺品ということもできるが、こうした遺品が、おおむね12世紀後半に多く見られるのに対し、この御正体は、線刻がそれらに比して太く、しかもわずかに背面から打ち出して立体的な志向を促すところ、あるいは明快で雄偉な尊容表現を見ると、製作は鎌倉時代に降るものと思われる。

牛伏寺銅板線刻十一面観音御正体 ごふくじどうばんせんこくじゅういちめんかんのんみしょうたい

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