川西の念仏剣舞 かわにしのねんぶつけんばい

民俗 無形民俗文化財

  • 選定年月日:19741204
    保護団体名:川西念仏剣舞保存会
  • 記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財

 この芸能は岩手県胆沢郡衣川村に伝承されているもので、東北地方の陸中一帯に伝承されている風流化された供養念仏(踊)の一種で、一般に「けんばい」と呼ばれている。台笠のついた大念仏剣舞と、鬼形の面をつけて踊る鬼剣舞と少年少女達の踊る雛子剣舞の三種に大別されるが、この念仏剣舞は鬼剣舞の系統に属し、比較的古風を伝えている。毎月五月の中尊寺施餓鬼や八月の盆などに行われている。
 前九年後三年の役に亡びた安倍氏、清原氏の亡霊が夜な夜な藤原清衡の御所のあたりに現れるので、清衡公はそれを哀れと思い、それを写して踊らせ、念仏供養を催したのがこの剣舞のはじまりといわれ、鬼面に頭を毛ザイ(馬の尾毛)、鳥ザイ(鶏の毛羽根)で覆ったイカモノたちが、扇、アヤ竹、刀を振りかざしながら勇壮に踊る。「大念仏剣舞」「オッコミ」「魔王」「正足」「二人イカモノ」「三人イカモノ」「六人イカモノ」「八人イカモノ」の八種の曲目がある。

川西の念仏剣舞

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