高岡城跡 たかおかじょうあと

史跡 城跡 / 江戸

  • 富山県
  • 近世初頭
  • 富山県高岡市
  • 指定年月日:20150310
    管理団体名:高岡市
  • 史跡名勝天然記念物

高岡城跡は,加賀藩主を隠居した前田利長(としなが)が,自らの新たな隠居城として,また,加賀藩の東の拠点として,慶長14年(1609)に築城した城跡であり,富山県高岡市の中心部,小矢部川(おやべがわ)と庄川(しょうがわ)とに挟まれた高岡台地上に位置する。利長は慶長10年(1605)家督を弟利常(としつね)に譲った後も利常の藩政を支えていたが,同14年(1609)居城である富山城が焼失したため,新たな居城として高岡城を築造した。同19年に利長が没し,翌元和元年(1615)一国一城令により高岡城は廃城となったが,その後も藩の米蔵,塩蔵が置かれ,維持管理された。明治維新後は公園として整備されて今日に至った。城の規模は長辺648m,短辺416m,その縄張(なわばり)は「聚楽第型(じゅらくだいがた)」とも呼ばれるもので,中央に巨大な本丸を設け,西側を除く外側の3面に整然と馬出郭(うまだしぐるわ)を配する点に特徴があり,周囲に堀を巡らし,各郭の形状は直線的な方形を基調とする。高岡市教育委員会による発掘調査によって,本丸御殿に関わる礎石や石組み遺構を検出する等,遺構が良好に遺存していることが確認された。近世初頭の政治・軍事の状況や築城技術を知る上で重要である。

高岡城跡 たかおかじょうあと

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