宣長ノ歿後世々其ノ家ニ傳ヘシモノニシテ近年保存ノ必要上建物ハ之ヲ公園内ニ移シ宅地ハ之ヲ存シテ舊ニ依ラシム
宣長ノ歿後世々其ノ家ニ傳ヘシモノニシテ近年保存ノ必要上建物ハ之ヲ公園内ニ移シ宅地ハ之ヲ存シテ舊ニ依ラシム
本居宣長が幼時からその終焉まで居住したところであって、もと祖父の隠居所であった。市術地の魚町にあり、奥行の深い敷地に営まれた町家造りの民家で、二階物置を改造した書斉は鈴の屋のおこりとして著名である。建物は明治42年火災を慮って松■城、跡内に移転せられ、その際旧規に從って若干の復原を行ひ、また庭園等環境、家の向もそのまま旧状を模している。宅跡にはその敷地はもとより井戸、樹木等旧時のまま遺存し、旧宅を併せてよく旧態を偲ぶことができる。
最も著名な学者の旧宅として学術上その価値は極めて高い。
S42-6-056[[本居宣長]もとおりのりなが]の旧宅・同宅跡.txt: 「古事記伝」などの著述で有名な国学者本居宣長(1730-1801)の宅跡に、未指定であった地域が追加指定された。追加指定する所には本居[[春庭]はるにわ]の旧宅等がある。