工芸技術 その他 / 昭和以降
越前奉書は、現在の福井県越前市の五箇地区で発達した、純楮(こうぞ)の生漉(きずき)の奉書紙の製作技術である。手間を惜しまない古来の手作業に特色があり、手打ちによる叩解や「紙出し」の工程に代表される入念な原料処理、白土の添加、時間をかけたゆるやかな抄紙、板干しの乾燥法など、高度な伝統技術が伝承されている。 越前奉書の現在の主な用途は版画用紙であるが、このほか書画用紙や日本刀の拭い紙、書簡用巻紙等にも用いられている。
越前奉書
名塩雁皮紙 五寸箔下間似合紙(白)
谷野剛惟
名塩雁皮紙 金箔打原紙