越前奉書(大奉書) えちぜんほうしょ(おおぼうしょ)

工芸技術 その他 / 昭和以降

  • 九代 岩野市兵衛  (1935~)
  • いわの いちべえ
  • 平成12 / 2000
  • 1束(23枚)
  • 文化庁分室(東京都台東区上野公園13-9)
  • 平成12年度収蔵
  • 国(文化庁)

 越前奉書は、現在の福井県越前市の五箇地区で発達した、純楮(こうぞ)の生漉(きずき)の奉書紙の製作技術である。手間を惜しまない古来の手作業に特色があり、手打ちによる叩解や「紙出し」の工程に代表される入念な原料処理、白土の添加、時間をかけたゆるやかな抄紙、板干しの乾燥法など、高度な伝統技術が伝承されている。
 越前奉書の現在の主な用途は版画用紙であるが、このほか書画用紙や日本刀の拭い紙、書簡用巻紙等にも用いられている。

越前奉書(大奉書)

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